年収1000万ママ 仕事はつらいよ

キャリアも結婚も子供も手に入れたけど、もっと幸せ感じたくて、もっと楽に稼ぎたくてもがく日々。

今日は会議で怒鳴られずにすんだ!

毎週火曜日は気が重いWeekly Sales Meeting。ある各部署の責任者や、私たちセールスマネジャーが30人くらい集まって、ジャパン社のトップであるイタリア人GMに自分の担当顧客の前週の売上を説明する場。

 

私の担当で、3月までの第一四半期で売上が落ちている顧客があったので、つっこまれたらどう説明しようと朝からどきどきしていた。幸い、会社全体の売上がよく、GMの機嫌が良かったこともあり、私の担当顧客についてはほぼ話題にならずに無事に会議が終わった。ほっとした!

 

***

というのも、1月後半から3月前半にかけて、毎週毎週私だけイタリア人GMにみんなの前で怒鳴られるという一幕があったから。

私が顧客の店舗に訪問していない(私管理職ですけど!)、私の担当顧客が値引き販売をして市場を乱している(卸先の販売価格のコントロールは法律上できないですけど!)、一部は取扱ブランドの売上が落ちているのは店頭のディスプレイが悪いから(生産の問題で売れ筋商品が入荷してないんですけど!)というように、なんやかんやで責められた。

※ちなみに会議は英語です。

 

無茶難題言われ厳しく叱責される私に、周りも心配そうな雰囲気。入社してから2年、1番大きい担当顧客の売り上げが毎年前年比50%以上で伸びていることもあり、GMには評価してもらってきたし、明るいキャラで会議やプレゼンもそれなりに上手くこなしてきた。でも、昨年末にとある一件でGMの逆鱗に触れて以来、私に対する風当たりがものすごい。その一件も私としては会社の指示に従っただけのことだったのに。もともとかっとなるタイプの人で、怒鳴ることはしょっちゅうだから、社内で役職があって英語ができる人なら誰もが経験していることではあるけど・・・。

 

耐えられなくなって、先月末に別の部署の古株のベテラン社員さんをランチに誘って相談した。

そこでアドバイスされたのは、「今は耐えるしかない。自分が悪いわけじゃないのに怒られるってことは、そこに自分が必要とされている課題があるってこと。チャンスだと思いなさい。向こうは怒鳴られた後のあなたの反応を見ている。不服そうな顔をしたら余計に攻撃されるけど、逆に素直に"わかりました!おっしゃる通りです!すぐ対応します!"という態度を見せていれば、そのうち攻撃対象が他に移って行くものですよ。」

確かにそうだよなぁ。さすがに経験が長く豊富なベテランの言うことは重みも深みも現実味もある。少し救われた気分になった。

 

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そんなこんなで、ここ数ヶ月耐えてきたけど、今日は怒られなかった!

会議の途中で、私の顧客についてGMがジョークを飛ばす一面もあったし。

このまま平和な会議が続きますように。また怒鳴られても冷静に対応できますうに。

 

がんばるぞ。Go ladies! 

 

 

 

 

 

 

GWまでに仕事終わるか不安

どうしよう、ゴールデンウィークに家族でドバイに飛ぶまで後5日間しかない。

無事に仕事終わるか、ものすごく不安。

 

おかげで、この週末は土日とも仕事しちゃった・・・。

今年売上が落ちてる顧客についてのプレゼン資料作って、並行輸入業者の対策を法務の人に相談して、月曜のミーティングをセットしてと、家事と子どもの面倒の合間に、自宅のダイニングテーブルであれこれこなす。

 

日曜日の朝には、正直に夫に今日は仕事したいから子どもたちを連れ出して欲しいとお願いした。夫が娘2人を、近所の公園&ショッピングモールでランチ&図書館に連れて行き、夕方まで家を開けてくれた。

 

本当は週末は家族とのんびり過ごしたから仕事はしたくない。でも、心配してもやもやして、子どもと遊んでいる時も不安だらけでいるよりかは、割り切って仕事してしまった方がすっきりする。

 

子どもを産んでからは、きっかり平日の9時〜6時までオフィスで働いてそれ以降は一切仕事しない、メールも見ない、週末は仕事はしない、そういう働き方をしていた時期もある。とくにコロナ前、香港に住んでいた頃は家に住み込みのフィリピン人メイドがいたので、昼間子どもはメイドに預けて、定時の間は仕事に集中していた。そもそも香港で勤めていた会社はフレックスも在宅制度もなかったし。

 

でも今は、ハイブリッドスタイル。仕事の時間とプライベートな時間を状況に応じてミックスしている。

朝から出勤しても、4時に会社を出て保育園に次女を迎えに行って、その後家で仕事する。小学生の長女の下校時間が早い水曜日は在宅勤務にして、家にいてあげるようにする。

自分の美容は週末の時間を取りたくないので、在宅勤務中の昼時間に近所のネイルサロンに行ったりもする。その代わり、仕事が忙しい時には週末仕事したり、時々は平日の夜子どもが寝た後に仕事することもある。

 

今の会社はフレックスで在宅制度もあるし、私は営業職かつ管理職なので比較的自由が許されているのでありがたい。

売上で成果を出しているし、必死に仕事しているから勝手にさせてよ、という気持ちもある。

 

とにかく今週はやれることしっかりやって、エンドレスなTO DO LISTを少しでも減らしてから、飛びたい。旅行中、仕事の不安でもやもやしたくない。

 

がんばるぞ!Go ladies! 

 

 

どうして仕事でだけ悩むんだろう

子どものことは悩まない

夫婦間の問題もない

親に頼りまくってるけど気にしない。

 

でも・・・

仕事では悩んでばかり

苦しんでばかり

ミスをしたらへこむ

上司から怒られたら落ち込む

どうしていいかわからなくて途方に暮れる。

 

仕事は楽しいよ

やりがいもある

部下もいるし売上もある

給料もいいし、フレックスで在宅もできる

会社は気に入ってる。

 

でもでも・・・

なんでこんなに仕事辛いんだろう。

なんで辛いのに仕事好きなんだろう。

 

朝起きると感じる

お腹の奥にずどんと重い気持ち。

ああ、あの案件どうしよう。

ああ、あのレポートまだ終わってない。

ああ、火曜のプレゼン上手く行くかな。

仕事のこと考えていつも不安がつきまとう。

 

どうして子育てや結婚生活では悩まないのに、仕事のことで悩むんだろう?

きっとセルフイメージだ。

 

私は幼い頃からキャリアウーマンに憧れていた。

仕事で成功したかった。

学生時代から恋愛よりも勉強の方が大切だった。

お嫁さんやお母さんになることに憧れたことは一度もない。

スチュワーデス(CA)よりパイロット、看護婦さんよりお医者さん、秘書より社長になりたかった。

 

結局ばりばり仕事をしつつも幸せな結婚をして、子どもも2人産んだけど、自分にとって1番大事なのは仕事で成功すること。

 

母として、妻としてのセルフイメージはない。ダメな母親でいい、ろくでもない妻でいい。

でもできるビジネスパーソンでいたい。優秀なプロフェッショナルになりたい。評価される社員でいたい。

だから悩む。苦しむ。落ち込む。

 

この苦しみから抜け出したい。

もっと楽に働きたい。

楽しく仕事したい。

さくさくこなしてさっさと帰りたい。

 

そのためにセルフイメージを書き換えよう。

軽やかにキャリアを築く人。

いつも楽しそうに仕事している人。

仕事で欲しいものを手に入れる人。

 

それがこのブログで実現したいこと。

気持ちをシェアして、吐き出して、消化して、前に進もう。Go ladies! 

つらい会議weekが終わった

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私がフリーランスとして働いている会社では、毎月第1週は、ディレクター陣は朝から晩まで会議に明け暮れる。社長、副社長とディレクター一同が会する部長会議に始まり、リテールやECなど各部署の会議があり、ディレクターは自分の部署以外の会議にも参加するからだ。

今月の会議は私にとって、かなり辛いものだった。

私の所属する営業部の2月の売上が最悪だった。元々小売業において、"ニッパチ"と言われる2月と8月は年の中でも売上の低い月だけど、今年は緊急事態宣言もあり一般消費市場がかなり冷え込んでいる。しかも、直接担当しているブランドの売上が、昨年かなり落としている中、さらにずとんと落ち込んだのだ。

こんな時は会議でも肩身が狭い。もちろん、売上が苦しいのはECチーム以外はどこも同じだけど、私は会社に新風を吹かせるべく、今年からディレクターに任命されたのだから、やっぱりはやく結果を出したい。副社長の一存で、私を採用し、重要なポジションにつけてもらったのだから、がっかりさせたくないし、期待に応えたいという気持ちもある。あからさまではないけど、他のディレクターからのちょっとした反感や"翌葉さん雇って売上あがるのか"という疑いの目もなくはないし。

***

まあ、とは言え、まだディレクターになって2ヶ月だし、焦ってもしょうがないよね・・・。組織の中である程度の摩擦やテンションがあるのは健全だし、他のディレクターとの政治もゲーム感覚で楽しもうと思う。消費も今月あたりから少しずつ上昇するだろうし。ポジティブに努めてあれこれ試しているうちに、売上も自然についてくるでしょう。焦らない、焦らない、と自分に言い聞かせた。

***

もう一つ、一日中会議に時間を取られると辛いのは、その間業務ができずに仕事がたまること。会議中でもどんどんメールやチャットが来て、夕方には返信必要なものが10個以上たまることもある。焦りが募る。

実はうちのチームにはまだ部下が揃っていない。前任の部長の下で去年末で辞めた女の子の後任が来るのが今月半ば。だから、その子の担当ブランドの業務は自分でこなしている。倉庫到着した商品の数が合わないだの、商品の素材の資料がないだの、細かい仕事が山積みだ。一つ一つの作業は難しいものではないので、落ち着いてPCに向かう時間さえあれば、どんどん片付けることができるのだけれど、その時間が取れないもどかしさ。

管理職として、各部署の取り組みを聞いて改善点を一緒に考えることはとても大切で面白いところだけど、一方でプレーヤーとして片付けない業務があると、板挟みのように感じる。

他の(男性の)ディレクター陣は、会議の後残業して自分の仕事を片付けているみたいだけど、私にはそれができない。会議を終えると、保育園のお迎えのために、そそくさと会社を出ることが多い。週に1度か2度、夫が在宅勤務の日に保育園の送り迎えを頼めると本当に幸せな気分。普段の1時間前に会社に行けて、終業時間いっぱいまで働ける。

あ〜あ、いつもこうならいいのに。元来私は仕事大好き人間で、母親であることよりもプロフェッショナルでいることの方に生きがいを感じるたちだ。今仕事がとても面白いから、保育園の送り迎えがかなり負担。他のディレクターのように、フルフルで働けるのが羨ましい。

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いやいや、そんな考えはやめよう、自分に言い聞かせた。"仕事と子育ての両立"という考え方に囚われると、ろくなことない。仕事している私も、幼い2人の子どもを育てている私も、同じ一つの存在で、それを切り離して考えるのは不毛なこと。確かに時間の上では、会社で仕事する時間と近所や家で子どもと過ごす時間は別のものだけど、だからといって対立している時間ではないはず。

仕事しているから素敵なママでいられるし、子どもたちがいるから仕事がんばれる。

そうだ!仕事も子育ても両方とも楽しんで、その時その時したいことを優先させればいい。時間が足りないと感じる時は、何を優先させるべきか冷静に判断して、それだけすればいい。細かいことができなくても気にしない、気にしない。

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そんなこんなで、会議をWEEKを何とか乗り越えた。何度か会議中に胃が痛くなるような気分になったけど、最後にはポジティブな気持ちを持ち直せた。

 

また来週から頑張るぞ!Go ladies!

コロナでクビ 40歳ママの転職記⑥ 日本発ファストファッションブランド応募

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コロナで香港の会社をクビになった40歳ママの転職活動。キャリア激動の2020年の記録。

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①香港と日本で就活スタートhttps://mamabucho.hatenablog.jp/entry/job-hunting1

②スイス高級時計ブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/2021/01/30/183331

③伊高級ジュエリーブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/jobhunting3

④仏高級ジュエリーブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/jobhunting4

⑤米EC大手応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/jobhunting5

⑥日本発ファストファッションブランド応募→今回はここ

⑦日本の代理店から仕事の依頼

⑧正社員かフリーランス

⑨スイス大手時計グループ応募

⑩米日用品大手化粧品ブランド応募

⑪伊アイウェア大手サングラスブランド迷う

⑫転職活動を振り返って

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4月初旬。

就職活動2週目、今週5つ目の面接は、日本発のファストファッションブランド。そう、誰もがフリースや機能性アンダーウェアを買ったことがあるであろうあの国民的ブランドである。仕事はコラボレーションマーケティング。海外ブランドやアーティストとのコラボなどを手がける部署で、楽しそう!

今まで受けた仕事は全て、転職エージェント経由だったけど、これだけは自分で応募した。この会社の採用ページを見ると、緊急事態宣言が出ている中でもたくさんのポジションを募集してる。さすが、勢いのあるブランドはすごい。今、ファッション業界でこんなにたくさん人を採用できる会社は国内ではないだろうなぁ。

英文と和文職務経歴書の他に、ちゃっちゃっとエクセルでつくった企画書も送ってみた。私がコラボしたいアーティストやイラストレーターなどを6組くらいまとめたもの。私は、9年前に香港での仕事をつかんだ時から、面接を受ける際には、事前に簡単な意見書や企画書を作って送るようにしている。自分の履歴が応募条件に少し足りない場合には業界や職種への理解度を見せることで経験を補足できるし、何よりやる気を見せられるから。

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このファストファッションブランドのお給料は、どの職種も年収500万円〜1200万円とか書いてあって、幅が広すぎて、本当によいのかはよくわからない。どうやら、募集しているポジションではなくて、その上司も含むチーム全体の給料の幅が書いてあるみたい。でも、私の香港ドルでの給料を日本円に換算すると結構な額になるから、前職を考慮してくれるのなら結構出るかな、と期待する。

今回私が応募した職種は、役職についても、経験によってリーダー(マネージャー)での採用か、普通のメンバーでの採用になるみたい。香港でもずっとマネージャーか シニアマネージャーの役職を維持してきたから、どうせ採用されるならリーダーがいいけど、いきなり日本の大企業で管理職が務まるかは、自分でも自信がないな。そもそもこの会社、社員をボロ雑巾のように働かせるブラック企業というウワサもあったし・・・。

***

オンラインでの第一面接、画面上に現れたのは、40代後半に見える感じのいい男性。イケメン。はじめに丁寧に自己紹介とチームの説明をしてくれた。ご本人は広告代理店出身の転職組で、7-8人のマーケティングチームでリーダーをしているそう。彼の上は部長で、その上は役員で、その上はかの有名な会長兼社長だと。私も御本を読んで尊敬しておりますよ!日本を代表する経営者ですもの!

私の企画書については、センスがいいとほめてくれた。素敵なお兄様!こんな人を先輩として、同じリーダーとして働けたら頼もしくていいな。

ただ、ひとつ気になることが。新型コロナ感染対策で緊急事態宣言がでる中、今まで面接した4社のみなさんは自宅勤務していたのに、この人だけはオフィスにいた。やはり、噂通りのブラック企業か。さすがごりごりの日本企業。ずっと外資系で、ここ9 年間は海外で働いている私には未知の世界。幼い子どもを2人抱えながら、当たり前のように長時間労働を求められる日本企業で活躍なんてできるのだろうか。

***

さて、好感触の第一面接の結果は見事に通過。2週間後第二面接が決まった。

4月後半。

今回面接に登場したのは、見た目アラサーの若い男性だった。あれ、若い??第二面接はPeer Interview(海外の金融企業で一般的な、上司ではなく同レベルの同僚による面接)なのかな??

画面に映る限り、1人で会議室にいるようだけれど、マスクしている。オンライン面接でマスクってちょっと変じゃない??ちょっとオタクっぽい雰囲気だけど、マスクで表情が見えない。話し方もなんだか舌足らずで子どもっぽい。こちらが何を話してもあまりいい反応をしてくれないので、話しにくい。ブランドへの熱い想いを語れないまま終わってしまった。

逆に質問があるかと聞かれたので、正直に「○○さんは、どんなお仕事をされているのですか」と聞いてみた。すると「部長としてコラボレーション事業者の全チーム約30人を管理しています」との返事。「?!!!」言葉もない・・・。おエライ部長さんに対して、なんて失礼な質問をしたことか!!

ち〜ん。

もうだめだ。落ちた・・と、撃沈して面接を終えた私。

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意外なことに、3日後に人事の方からメールをいただき、なんと第二面接通過したという。次は役員との最終面接。

これは意外といけるかもしれない??日本発で世界一の売上を狙うブランドで、花形のコラボレーション事業に携われるなんてすごい!

わくわく。

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最終面接の前には事前に質問票の提出を求められた。住所や勤務開始希望日、現在他に受けている会社とその状況など、けっこう細かい。ってことは、最終面接って形だけで、ほぼ

採用なのかしら。期待が膨らむ。この企業のannual report(決算報告書)をしっかりと読み込んで面接に挑んだ。

***

5月半ば。

最終面接は推定40代の男性人事と、推定50代の男性役員だった。ここまで、5人の面接官全て男性。外資だと、ファッションブランドのマーケティング職って女性が多いのだけれど。ザ、日本企業で男性社会なのだろう。

見た目に驚かされたのは、役員の男性。いい歳して、金髪だった。会議室のテーブルの真ん中に座りこちらに横顔を見せて自分のラップトップを覗き込んだまま、カメラをちらりとも見ない。おそらく、会議室の壁にカメラがあるのだろう。こちらから見ると、遠くに座って見える。柔らかい印象の人事の男性とは対照的に、役員は愛想がなく、そっけない口調で質問をしてくる。前回の面接で、うまく語らなかった消化不良な気持ちがあった私は、ここぞとばかりにこの日本ブランドを世界一にするのに貢献したいという気持ちを熱く語ったが、役員からの反応はなかった。

正直、"感じ悪い人"というのが私の印象だった。こんな変な人の下で働けるのかしら。

まあ、巨大な企業で役員をしているのだから、毎月沢山の面接をしなくてはいけなくて忙しいだろうし、応募者全員にいちいち愛想なんて振りまいていられないだろう。しょうがないか。でもやっぱり、私にはこの会社は向いていないんじゃないかという思いがよぎる。

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6月初旬。

メールで最終面接の結果が届く。

「残念ながらご希望に添えない・・・」落ちた!

っふう。期待していただけに、少しがっかりしてきたけど、ザ日本企業というのは、私の柄ではなかったんだと思う。子どもがいない若い時ならまだしも、4歳と1歳の子を育てながら、9年ぶりの日本で、日本の大企業で成果をあげられる自信は正直なかった。

受からないでよかった。

最終面接に落ちたことを両親に伝えると、母親から「あんな、品のない会社で働かない方がいいわよ!」の一言。自分より親の方が自分のことをよくわかっていたりする。(もちろん、お客さんとしては、うちの家族全員このブランドの大ファンですが。)

 

さあ、また新たな仕事を探そう、Go ladies!

バイリンガルの育て方- 5歳の娘の英語力

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英語ペラペラな娘がうらやましい

5歳の娘は香港で生まれて、4歳半まで育ったので、自然と日本語と英語のバイリンガルになった。生まれた時からフィリピン人の住み込みメイドが家にいて、欧米人の多いエリアに住んでいたので、1歳頃から言葉を覚える際には英語と日本語を同時に話し始めた。初期の頃は、apple、bubbleなど、日本語よりも英語の単語の方が多かった。

3歳前にインターナショナルの幼稚園に入園する頃には、両親や日本から遊びにくる祖父母には日本語、フィリピン人メイドとお友達と幼稚園の先生やクラスメイトには英語と、きれいに使い分けができていたように思える。

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うらやましい。わたしなんか、普通の日本人の同級生たちと同じく中学1年生で初めて英語を習ってから、ビジネスで普通に使えるようになるまで20年もかかったのに。

私の両親は海外に住んだ経験がなく、普通の日本人家庭に育ち、普通に日本の教育だけを受けて育った私は、ティーンエージャーの時から、英語を話せるようになるのが夢だった。学生時代は、帰国子女の友達に憧れて、がんばってバイト代を貯めて夏休みにアメリカは短期語学研修に行ったりしながらTOEFLという難しい英語の試験を何度も受け、やっとの思いでアメリカに1年間交換留学することができた。アメリカ人に混じって教授が何言ってるんだかわからない授業を受け、必死で勉強したが、それでも語学の才能のない私は、1年でペラペラになることはできなかった。卒業後、外資系のPR会社に就職し、4年間、外国人の上司やクライアントの間で揉まれ、さらに学費を貯めて、かつ教育ローンを2つも組んでイタリアの大学院に進学。ヨーロッパ人やアジア人留学生に混じってしょっちゅう英語でディスカッションやプレゼンをさせられ、帰国した際にはTOEICほぼ満点の985点になっていたが、その後就職したファッションブランドでは英語を話す機会がなく、3年後に香港に働き始めた際には、外国人の中日本人1人という環境で英語は書くのも聞くのも話すのも本当に苦労した。ビジネス英語が板についたのは香港に移住して2-3年目の30才過ぎた頃だった。

今までのキャリアの中で、英語が流暢じゃないせいで、悔しい思いも何度もした。我ながら、がんばったなぁとよく思う。

***

話を5歳の娘に戻すと、先日彼女の翻訳力に感心してしまった。

娘が自分の好きなYouTubeチャンネルの動画の内容を私の母に説明していた。アメリカ英語を話す女の子2人組が作っている動画シリーズで、ディズニーのアナ雪のお人形を使った人形劇だ。

「ばあば、あのね、エルシァとアーニャが"It's just bunch of bananas" って言ったら、おさるさんが"it's my life!"って言ったんだよ!」と娘。何がそんなに面白いのかはわからないけど、よっぽど動画の内容が気に入った様子で楽しそうに話している。

私は横で娘の話を聞きながら、"it's my life"を"私の生きがい"と頭の中で訳していた。すると、娘が英語のセリフを母に説明している。"バナナは僕の元気、ってことだよ!"

なるほど。子どもとサルのお人形の会話だもんね。「生きがい」よりも「元気」の方がしっくりくる。そうやって、自然に英語を日本語に転換できるんだな。言葉の直訳じゃなくて。

***

また別の日。

私がコンビニで買ってきたお菓子を食べている娘。最近ひらがなが読めるようになったので、パッケージに書いてある"ひとくちりんご"を声に出して読んだ。そしてすかさず、"one-bite apple(ワン・バイト・アプル)"と言う。

う〜む、完璧な訳。日本語を読んだ次の日瞬間には英語が口をついて出る。いいなぁ、バイリンガルな子ども。

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娘が英語を話さなくなった

そんな風に今はよく英語を口にする娘だけど、去年の夏に香港から日本に引っ越してきて、地元の保育園に通い出したとたん、ぴたっと英語を話すのをやめて、そのまま半年間一切話さなくなってしまった。

保育園に入る前は、家族とは日本語しか話さないけど、1人でおままごとをする際は英語でぶつぶつ喋っていたし、ディズニープリンセスの歌(アナ雪のLet it goやアラジンのA whole new worldなど)も英語で歌っていたのに。むしろ、香港ではお友達とほとんど英語で遊んでいたので、日本の保育園に馴染めるか心配したくらいだったのに。入園式1週間で、ぴたりと英語を話さなくなってしまった。子どもの順応性ってすごい。

週末に見せるディズニーチャンネルは副音声で英語で見せていたし、毎晩寝る前にiPadでみる動画も英語のものが多かったので、英語のインプットは続けていたけれど、アウトプットは一切なくなってしまった。私が英語で話しかけても気持ち悪がる。それはそうだよね、香港にいる時はストイックに"両親とは日本語のみ"を貫いていたのに、ママにいきなり英語で話しかけられたらやだよね・・・。

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そこで、娘が英語を忘れてしまうことを心配した私たちは、家庭教師を雇うことにした。卒業大学の集まりで留学生とよく交流している先輩に相談して、いい人を紹介してもらった。去年大学を卒業した香港出身の男の子。英語教室でアルバイトをしていたこともあるという。

さっそく毎週土曜日の午前中に1時間半きてもらうことにした。とても感じのいい青年で、5歳の子ども相手に、絵本を読んだり、ゲームをしたり、忍耐強く話しかけてくれる。娘も嫌ではなさそうだが、「やだ〜恥ずかしい〜」とか言って、まともに英語を話そうとしない。先生に英語で質問されると、単語でぽつぽつ答えるだけ。

毎週そんな感じだったが、1ヶ月たつとだんだん、「英語やだ」と言って嫌がるようになった。先生が来てもふざけて逃げ回って、まともに相手をしようとしない。それでも、先生はCDつきの絵本を持ってきてくれたり、ダンボールで工作しようと提案したり、なんとか娘の興味を惹くように努めてくれた。

***

また突然話し始めた

娘のブレイクスルーは、家庭教師が来るようになって2ヶ月後のクリスマスの次の日だった。

朝から、前日にサンタさんにもらったアナ雪のレゴのお城をパパと2人で組み立てていた。先生が来る時間になったので、私が"続きは先生と一緒にやって"と言い、先生もレゴやガンプラが得意ということで張り切って取り組んでくれた。するとどうだろう、娘が普通に英語を話している。"This is for Elsa." "Yes! We can put this here." などなど。

お城をはやく作りたすぎて、英語で話すのが恥ずかしいなんてどうでもよくなったらしい。大人にとってもかなり複雑で大きなお城を完成させるのには、先生と協力するしかないし、協力して作業をするには英語を話すしかない。

やっぱり、言葉は目的じゃない、手段なんだ!と納得。

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それ以来、毎週末先生が来るたびに、普通に英語を話して楽しそうに遊んでいる。

家で1人で遊んでいる時もまた英語を話すようになったし、2歳でまだろくに口がきけない妹にも時々英語で話しかけている。

不思議。彼女の言葉の壁って、ちょっとした精神的なしこりみたいなものだったんだろうな。

 

そんなこんなで、娘に負けないように、英語の絵本を読む時はLとRの発音に気をつけてます。Go ladies!

コロナでクビ 40歳ママの転職記⑤米EC大手応募

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コロナで香港の会社をクビになった40歳ママの転職活動。キャリア激動の2020年の記録。

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①香港と日本で就活スタートhttps://mamabucho.hatenablog.jp/entry/job-hunting1

②スイス高級時計ブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/2021/01/30/183331

③伊高級ジュエリーブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/jobhunting3

④仏高級ジュエリーブランド応募https://mamabucho.hatenablog.jp/entry/2021/02/07/132408

⑤米EC大手応募→今回はここ

⑥日本発ファストファッションブランド応募

⑦日本の代理店から仕事の依頼

⑧正社員かフリーランス

⑨スイス大手時計グループ応募

⑩米日用品大手化粧品ブランド応募

⑪伊アイウェア大手サングラスブランド迷う

⑫転職活動を振り返って

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4月初旬。

就職活動を始めて2週目、今週4つ目の面接はアメリカのEC超大手。誰もが一度は本や雑貨を買ったことがあるか、動画や音学の配信サービスを利用しているだろうあの巨大サイトである。新型コロナを追い風にどんどん売上を伸ばして、採用も積極的に行なっている。

正直、この会社で働くことに興味はなかった。私は、ときどきこのサイトで本は買うけど、その他のものはあまりオンラインで買わない。そもそも、とてもアナログな人間なので、ファッションのオンラインショップは好きになれず、未だに服は必ずお店で試着してから買うし、紙の雑誌が好きだし、手書きの手帳も手放さない。

でも、エージェントから誘われて、この企業はECの経験がない人も採用しているし、給与など条件面がとてもいいと言われたので、受けてみることした。もし採用が決まれば、香港から日本への帰国の費用なども出してくれるという。さすが巨大企業!

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エージェントから、面接の前に、その企業の面接の手法についての説明がメールで来た。どうやら、この会社には特有の採用メソッドがあるらしい。Situational behavior analysis (状況に応じた行動判断)とかいうような方法で、過去に特定の状況にいた際に、どんな論理を基にどんな行動を取ったかを質問して、それで会社にふさわしい人材かどうかを判断するのだという。ザ、アメリカ企業らしい方法。そして、行動の指針とするべき、その企業の行動理念があるから、採用ページを読んで頭に入れておけという。メールで送られてきたリンクをクリックすると、理念が10個以上書いてある。常にお客様のことを考えるべし、リーダーシップを示せ、変化を起こせ、などなど。

う〜ん、こんなの覚えられないよ〜。こっちは、今週4社目の面接で、前日の夕方に第一志望のフレンチジュエラーを受けたばかりで、当日の午後にはまだ別の面接も入っていた。正直言ってあまり興味のないEC企業には準備の時間をかけられなかった。

しかも、理念が延々と書かれた採用ページの最後には、全ての質問に答える際、どのようなデータや分析をもとに行動したかを説明するように書かれている。。。ファッション業界って感覚的な部分も多いから、全てはデータで説明できないよ〜。例えば、この店舗のVMD(ディスプレイ)がよくなかったから改善しましたって、どうやってデータで説明すればいいの?カラーバランスが50%改善しましたって??売上だつて、それですぐに伸びるわけでもないし、直接の因果関係がはっきりあるわけでもない。

***

完全な準備不足のまま挑んだオンライン面接。面接官は30歳前半に見える若い男性で、とても感じが良かった。イケメン。

初めの質問。「志望動機を教えてください。」

「・・・?」と一瞬つまる私。が〜ん、考えてなかった!!!特殊な面接メソッドや行動理念を覚えるのに必死で、そんな基本の質問忘れてた!そもそもEC興味ないし!!

「えっと、コロナで仕事を失いまして・・・、この状況でECは急拡大していて、御社の株も伸びてますし・・・」

ち〜ん。

もっとましな動機ないんかい!!(自分の心の声がつっこむ)

次の質問。「過去に、複雑な状況で選択を迫られた際に、どのように決断を下したか説明してください。」

「複雑な上記ですか・・・。えっと、前職で台湾のディストリビューターを候補の3社から1社選ぶという状況がありました」と私。「どのような基準で選んだのですか」と面接官。

「えっと、3社のうち、まともにビジネスプランを出せたのが、一社だけでして、一緒にビジネスをするパートナーとしても、信頼できるスタッフがいたのがその会社で・・(中略)他の2社は卸がメインで、販路はいわゆる街中にある昔ながらの時計チェーン店で・・・先に漢字の看板がかかってて、ショーウィンドウにオメガとかロレックスとか並んでるような・・・」あ〜、ダメだ。話していて、自分でも説明がデータや数字に基づいていないと感じる。

香港でアジアパシフィックの営業をしていたのだから、色々な経験はしているし、ビジネス上でのさまざまな判断に立ち会ってきた。でも、ファッションや小売って全てがデータで語れるわけでもない。店やスタッフの雰囲気、人間関係、商品やディスプレイのデザインに関して、売上以外の数字で説明するのは難しい。

**

その後も1つ2つ、過去の状況と行動について答えにくい質問をされ、面接は終了。

はぁ、疲れた。

質問と答えがかみ合ってないのがよくわかった。面接官はとてもいい人で、私を親切に誘導して、向こうが聞きたい論理的な説明を求めてくれたけど、それにうまく論点を合わせることができなかった。

***

案の定、結果はダメ。第一面接に通らなかった。

やっぱりECは向いてないみたい。

 

さあ、午後には今週5つ目の面接が残っている。息切れしそうだけどがんばれ、Go ladies!