コロナで香港の会社をクビになった40歳ママの転職活動。キャリア激動の2020年の記録。
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①香港と日本で就活スタートhttps://mamabucho.hatenablog.jp/entry/job-hunting1
②スイス高級時計ブランド応募→今回はここ
③伊高級ジュエリーブランド応募
④仏高級ジュエリーブランド応募
⑤米EC大手応募
⑥日本発ファストファッションブランド応募
⑦日本の代理店から仕事の依頼
⑧正社員かフリーランスか
⑨スイス大手時計グループ応募
⑩米日用品大手化粧品ブランド応募
⑪伊アイウェア大手サングラスブランド迷う
⑫転職活動を振り返って
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4月1週目、日本での就職のために転職サイトのビズリーチに登録すると、すぐにエージェントからSkypeで面談しないかと英語でメッセージが来た。早速応じると、見た目も名前も日本人だが、ネイティブの英語を話す20代の女性エージェントだった。高級時計と宝飾品ブランドを複数抱えるスイスのリ〇〇〇〇グループの時計ブランドで、ホールセールマネージャーを募集しているが、応募したいかと聞かれたので、受けたい!と答えた。
スイス最古の時計ブランドで、平均価格帯はおそらく200万円くらい。ホールセールマネージャーってことは、百貨店や専門店への営業職だから、かなり日本的な体育会的な仕事だ。ちょっと私の興味や強みとは違うし、退屈そうかも・・・。でも、ラグジュアリーブランドは以前から興味あったし、超有名グループの一部だし、お給料も高いし、裁量労働制や在宅勤務制度もあって働きやすそう。なにより、失業中の身としてはどんどん受けるしかない!
早速自分のCV(英文職務経歴書)をすこし修正してエージェントに送った。すると数日後に返事が来た。実は、新型コロナの状況が悪化して、店舗が営業を自粛しなくてはいけず、このポジションの採用は一時凍結されたという。でも、私の経歴にグループ人事の人が興味を持ってくれたので、カジュアルな面談をしたいと言っている。喜んで応じて、その週の金曜日にオンライン面談が決まった。
エージェントから面談の相手のLinkedInアカウントのリンクがメールで来た。グループの人事の女性だが、まだ30代半ばで若い。エージェントも若いし、まだ人事のシニアメンバーとのコネクションがないのだなと思った。
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面接前日に、そのブランドの香港の店舗を見に行った。日本では百貨店や高級店が店を閉めている中、香港はどこの高級ブランドも営業している。店の中に入ると、暇そうにしていた20代の男女の定員がにこやかに迎えてくれた。平均価格200万円の店で買うふりをしてもしょうがないので、正直に日本でそのブランドの面接を受けるので店を見学に来たと告げると、嬉しそうに応じて、あれこれ商品を説明してくれた。私が「主な客層の年齢層は?」「一番価格の低いエントリーモデルはどれ?」「客層のメインは大陸から来る中国人?それとも香港人ローカル?」などと聞くと、どの質問にも丁寧に答えてくれた。そして「リ〇〇〇〇グループで働くのどう?」などという踏み込んだ質問にも、「やっぱり会社が大きいから待遇がいいよ。コロナ禍でも雇用が安定しているし」と応じてくれた。最後には「同僚になれるといいね!面接がんばってね!」と温かく送り出してくれた。優しい!
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さて、面談当日。Skypeを使うということなので、アイパッドをにらめっこをして待つ。指定された時間になったので、こちらから呼び出すが、応答がない。5分待ってもう一度呼び出すがやっぱり応答がない。そこで、日本のエージェントに電話してそのことを伝える。エージェントから5分後に連絡があり、人事部内の会議が長引いてしまったので、面談を後日に延期したいとのこと。そっか、やっぱり若い社員だから、自分のスケジュールをうまくコントロールできないんだ。採用は凍結されているわけだし、若い人事の面接の練習のための面談なのかも。でも、まあいいや。私だって、日本で面接を受けるのは12年ぶり。練習相手ににちょうどいい。
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リスケされた翌週の月曜日、無事に面談を受けることができた。若い人事の女性はとても感じがよく話しやすかった。私が経歴を説明して、香港のお店を訪ねた感想などを伝えると、先方も会社やブランドの説明をしてくれた。やはり大きなグループなのでとても待遇がよく働きやすく、海外のオフィスへの異動の可能性もあるという。グループは大きいが、その時計ブランドのチームは10人ほどで、ホールセールマネージャーはフランス人社長へのレポートだという。そうそう、香港で9年も働いた私にとっては日本人よりも外国人の上司の方がやりやすい。
難しい質問もなく会話は和やかに進んだが、ひとつだけ答えるのに一瞬悩んだ質問があった。「幅広いご経験がおありですが、今後マーケティングとセースル、どちらがやりたいですか?」う~む。なんと言えばいいか・・・。香港での仕事は、ヨーロッパブランドのアジアオフィスで日本およびその他のアジアパシフィックの代理店の管理をする立場だったから、その国の担当としてセールスもマーケティングも見ていた。日本では、PR会社やイタリアブランドのマーケティング部にいたので、私の専門はマーケティングだけど、香港にいってからは、セールスマネージャーやアカウントマネージャーとして売上予算を持つことがやりがいに感じていた。でも日本では営業というとすごくドメスティックな泥臭い仕事だし、マーケティングの方が海外本社とのやりとりもあって国際的かなぁ。などと頭の中で迷い、でも応募しているのが、ホールセールの仕事なので、正直に迷うと言いながらも「セールスがしたいです」と答えた。
最後には人事から、「コロナで店を閉めなくては行けず、スタッフの対応に追われていて採用は凍結中なので、もし採用が再開すれば連絡します」と言われて面談は終了。
後日、エージェントからも人事が受けた私の印象は良かったと連絡をもらった。
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転職活動はまずまずの滑り出し。
この調子でいくぞ、Go ladies!