さあ、新しい年だ!
日々というのは1日1日の連続なのだから一昨日と昨日と今日の間に境界線があるわけではないけれど、それでも12月31日と1月1日の間にはまるで大きな川が流れているかのように、気持ちの面で大きな違いがある。今年ほど、カレンダー上での切り替え、新しい時間、刷新、気分の転換を世界中の人が求めていることもないんじゃないだろうか。2020年はコロナ禍という未曾有の脅威で世界が変わってしまったことを誰もが実感して、不安に押しつぶされそうになった人も多いだろう。
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私の生活もがらりと変わった。なんてったって、3月末にコロナ禍で仕事を失い、9年間働いた香港から家族で本帰国したのだから。
それまでほぼ毎月アジアの国々を出張で飛び回る日々だった。1年前の1月はインドのニューデリに新規のお客さんとの契約のために行っていた。その前月は、ベトナムのホーチミン、カンボジアのプノンペン、マレーシアのクアラルンプールのお客さんとの打ち合わせで周遊した。
5年前に第一子を香港で産んで以来、毎回子どもを夫とメイドに預けて飛びまくる生活だったけれど、それが突然ストップした。正直、もう出張で飛び回らないことについては嬉しい気持ちもある。ジェットセッターも素敵だけど、同じ場所で地に足をつけて生活することの贅沢もよくわかったからだ。
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そんな変化の大きい年だったけど、転職活動やキャリアプランが二転三転した挙句、結果的には私のキャリアにとって素晴らしいチャンスをもたらしてくれた。今までお客さんだった日本の代理店で、フリーランスのディレクターとして働くことになったのだから。
さあ、やるぞ。遠慮はしない。女性のリーダーが他にいない会社でどこまで自分の実力を出し切って成果を生み出せるか。若い社員、特に女性スタッフを育てられるか。
わくわくしかない。やるぞ!Go ladies!