年収1000万ママ 仕事はつらいよ

キャリアも結婚も子供も手に入れたけど、もっと幸せ感じたくて、もっと楽に稼ぎたくてもがく日々。

本業を貫くか、自由にSNS起業するか。現代女性のもやもや。

f:id:yokubarie:20210124174040j:image
保育園仲間で、有名ブロガーで超人気オンラインサロンを主催されているママと親子でご飯に行く機会に恵まれた。建築業界から一転、産休中に起業し、受講生の魅力を引き出すお手伝いを生業として、女性の生き方に関する本も2冊出している彼女。ブログによると、そう言った活動のみで毎年無理せず数千万円稼いでるのだと言う。すごい。

 

事前に彼女の本を2冊読んでみた。

100%共感!

世間体や古い価値観、世の中の「女性は、娘は、妻は、母親はかくあるべき」という呪縛から自分を解放して、真に自分らしい生き方をしよう。嫌なことをやめて好きなことだけすれば、男性にも愛されるし、お金も手に入るし、幸せになれる。「家事はしなくていい」「給料は交渉したもの勝ち」「1日8時間は働きすぎ」「1日8時間は寝るべし」「親の価値観は古いから、子どもの自由にさせるべし」など、いちいち納得できる言葉ばかり。まさに、私と考え方が一緒だ!会社に縛られたくないから、フリーランスで働き出した(業務委託契約なのにディレクターにしてもらえた)私の背中を押してもらえた気がした。

***

彼女のように成功しているかはわからないけれど、同じように本業を辞めて、SNS起業しコーチングなどの活動をしている女性何人かに出会ったことがある。皆さん、香港で女性の起業塾を主催されている有名なSNS起業家の生徒さんかお友達だった。今回ご飯したママ友もしかり。

 

実は私は、そのような女性たちに対して、もやもやした感情を持っていた。専業主婦や駐妻だった人が、起業塾をきっかけに自分の得意分野を活かして、家事子育ての空き時間を利用して少しでもお金を稼ぐことは素晴らしい。みんなどんどんやってほしい。でも、中には誰もが憧れる外資系メーカーで働いていたり、ニューヨークで外資銀行の本社で働いていたけど、仕事と子育てとの両立のあまりのハードさに考え方を変えて、本業をやめてSNS起業した人もいた。

人のキャリアに対してこんな風にいうのは失礼だけど、単純にもったいないな!と思ってしまった。勝手を承知で言うと、私は彼女たちに本業で行けるところまで上りつめて欲しかった。日本人女性初のアジアパシフィックヘッドとか、日本人女性初の副社長とか、そういう人が増えるといいなぁと。

***

せっかくなので、そんなもやもやを、前述の人気ブロガーのママ友に正直にぶつけてみた。私はこんな風に感じていたのだけど、どう思う?と。

すると、返ってきた答えは、私の想像よりはるかに深いものだった。

「その気持ちわかる!私もそうだったから!私も断腸の思いで本業を辞めてこっちに専念したの」と彼女。彼女も女性の少ない建設業で社長まで上り詰めたいという野心があったそう。「ブログがあまりに成功したから辞めたの?」と私。「違う。私の思いはもっと崇高なものだった」と彼女。

 

ブロガーの彼女が説明してくれたのは、「こんな風に育児と本業を両立して頑張れるのは自分だけしかいない。大多数の普通の女性たちには無理」という思い。近い将来、今でいう一般職の女性たちは、AIなどにとって代わられて仕事を失う。そもそも会社員としてがんばるということ自体が、意味があるのか。おじさんたちが作り上げたシステムの中で戦うこと自体が、女性にとっては不毛な戦いではないか、という問い。彼女が尊敬するメンター的存在の知人からこう言われたそう。「これから職を失うであろう女性たちのために、まずは君が先陣を切って本業を辞めて、新しい道を示してあげた方がいいんじゃない。」

***

なるほど!そういう考え方もあるのか!目から鱗だった。

私なんか、落ち目のファッション業界、しかも依然成長が見込めるラグジュアリー分野ではなく、需要が冷え込む中間価格帯のファッションアクセサリーを輸入販売する仕事をしている。この業界は仕事の仕方も考え方も古臭い。

もし自分が沈みかけたタイタニックに乗っているとしたら、ここでがんばる意味あるのかしら。一刻も早く別の船に映る方法を模索した方がいいのでは??

***

ブログやSNSで成功した人たちを見てこんな風に迷う女性は多いと思う。自分も楽々お金を稼ぎたいな、と思わない人はいないだろう。やりたいけど発信できるようなセンスも特技もないし、なんて二の足を踏んだ人もたくさんいるだろう。そして、本当は本業で成功して名声や富を手に入れたい!という野望と現実の狭間で苦しんでいる女性もたくさんいるはず。

私が香港で仲良くしていた友人もその1人だった。東京でファッション誌の編集者として働いていて、夫の仕事で香港に引っ越して来た彼女。彼女の友人の中にも、本業を辞めてマザーズコーチという他のママへのアドバイスを仕事にしだした人がいて、それに対して「私、マザーズコーチ嫌い!」とはっきりと言っていた。立派な学歴とキャリアを持った女性が、本業を辞め、コーチングなどで生計を立てるために、SNSで、修正しまくりのプロフィール写真をあげたり、華やかな服装にチェンジしたりしているのを見て悲しくなったのだそう。

***

そんな風に気持ちがぐらついた私が、あれこれ考えたあげくに出した結論はこれ。

やっぱり本業で頑張ろう!でもブログもやってみよう!

おじさんたちが作り上げた昭和型の会社というシステムは、明らかに綻び始めている。だから、昔に比べれば女性でもチャンスはたくさんある。色々な業界で、できるだけ多くの会社で、女性が偉くなることが必要だ。

一方で、SNSの影響力や成長力はものすごいスピードで動いているから、その世界も無視できない。なら、そっちの世界に足を踏み入れてもいいんじゃないか??

本業があるからブログに書くネタもたくさんあるし、ブログに書くことで、本業を一歩引いた目線で冷静に見られるかもしれない。何より、たった1人でも読んでくれた女性が自分も頑張ろうと思ってくれたらいい。あわよくば副業にもなるかもしれないし(?!)

 

人気ブロガーのママ友にも、「りぃさんも発信してみたらいいよ。たとえ伝えたいメッセージや根本的な考え方が一緒でも、誰が言うかが大事だから。」と背中を押してもらった。

 

そんな訳で日記代わりにブログ始めました。さあ、執筆もがんばるぞ!Go ladies!